
「WiMAXが繋がらない」「原因はともかく、とにかくすぐ繋がらないと困る」そのような緊急事態、とにかくすぐにでも復旧させたいですよね。
WiMAXがいきなり繋がらなくなったり、通信障害が疑われるということは時々ありますが、その多くがご自身の使い方に原因があったり、解決可能なものです。
このページでは通信端末を長年販売してきた自身の経験から、WiMAXが繋がらない全ての理由と、それらを改善する画期的な方法を下記の流れで徹底解説していきます。
最後まで読めば、WiMAXが繋がらない原因がわかり、解決することができるでしょう!
1. とりあえずやってみるべき3つの方法
第二章では原因ごとに対策方法を紹介しますが、「原因はどうでもいいから、繋がらない状況をとりあえず元に戻したい!」と言う方は下記の流れを試してください。
- Step1. 本当にWiMAXが繋がらなくなったのかを確認する
- Step2. WiMAXと機器(スマホやパソコン)を再起動する
- Step3. 通信モードを5GHzに切り替える
8割がたのケースで、WiMAXが繋がらないを元に戻すことができます。
Step1. 本当にWiMAXが繋がらなくなったのかを確認する
電波は立っているのに、ネットに繋がらない。そのような時に手軽にネット接続を確認できる方法は、下記です。
- googleで「あ」など何でも良いので検索する「https://www.google.co.jp/」
ここでは細かい説明はしませんが、セキュリティの設定などの要因で多くのアプリやサイトに接続できない場合があります。
googleはほとんどの設定で接続できますので、「最低限インターネットに接続できているかどうか」のテストには最適です。
ここでgoogleに接続できた場合は、WiMAXではなく利用している機器や、Webサイトやアプリそのものに問題がある可能性があります。
googleで検索できる場合は、第2章の『7. パソコン側のセキュリティ設定が原因で繋がらなくなった』を見てください。
Step2. 再起動する
WiMAXそのものと、ご使用の機器(スマホやパソコンなど)をどちらとも再起動しましょう。
Step3. 通信モードを5GHzに切り替える
実はWiMAX端末で使える電波は2種類あり、初期設定は2.4GHzですが5.0GHzに変更することで電波干渉による接続不良を解決することができるのです。
利用はもちろん無料です。
Wシリーズの場合
- タッチメニューの「設定」>「通信設定」>「Wi-Fi設定」より設定
WXシリーズの場合
- クイック設定Webで5GHz帯の「使用する」にチェックを入れる
- 端末のディスプレイを通常表示にしてからSELECTボタンを押す
- メニューの「無線LAN帯域切替」を表示させ、SETボタンを押す
- SELECTボタンを押し、「5GHz(屋外)」または「5GHz(屋内)を選択し、SETボタンを押す
上記をすべて試しても繋がらない状況が改善されない場合
次章で全ての原因と解決策を個別に解説していきますので、すべて心当たりがないか確認し、紹介する対策法を試していってください。
本当ににごく稀ですが、通信障害が起きることがあるようです。
速報はUQ WiMAXの下記ページに掲載されますので、念のためチェックしてみてください。
UQ WiMAX 障害情報: http://www.uqwimax.jp/information/maintenance/
2. WiMAXが繋がらない7つの原因と解決策
大前提としてWiMAXは非常に高速な通信サービスです。私自身もユーザーですが平均20Mbps以上をキープしており困ることは一切ありません。WiMAXが繋がらないことには必ず理由があり、そしてそのほとんどが解決可能なものです。
WiMAXが繋がらない・速度が異常に遅い7つの要因
原因1. 旧回線「WiMAX」を使っていることが理由で繋がらない
こちらは、2015年以前に発売したWiMAX端末を使っている方が対象となります。
この原因の場合は、「新しい端末で契約し直す」しか解決策はありません。
旧回線「WiMAX」は、新回線「WiMAX2+」の拡張と共に、回線が一気に縮小しています。
2015年5月より、旧回線「WiMAX」で使用している周波数帯域の一部を新回線「WiMAX 2+」に割り当てる対応を行っています。 それにともない、「WiMAX」の周波数帯域が減少し、下り最大速度40Mbpsエリアは、順次、下り最大速度13.3Mbpsエリアへ切り替わります。
図で説明すると、今まで「WiMAX」が使っていた道路を、「WiMAX2+」専用に変えています。旧回線は13.3Mbpsの回線を3つ繋げることで40Mbpsを実現していましたが、そのうち2つがなくなるため、速度が1回線分の13.3Mbpsに下がってしまうのです。
旧回線を使用している方からすれば今まで使っていた車線がいきなり狭くなるのですから、非常に迷惑な内容ではあります。
そのため、WiMAX2+への移行は無料機種変更キャンペーンを行っておりますので早いうちに乗り換えましょう。公式ページに案内があります。
ちなみに、今使っているプロバイダの解約時期が近かったら、解約して別プロバイダで新規で申し込む最大30000円以上キャッシュバックが貰えてお得です。プロバイダの比較は、『騙されるな!WiMAXでおすすめな唯一のプロバイダと全理由』をご参考下さい。
原因2. 使い過ぎによる速度制限が理由で繋がりにくくなっている
「ギガ放題」プランを使えば月間無制限ですが完全に無制限ということではありません。
- ギガ放題プラン|3日で合計10GB使うと速度制限がかかる
- 7GB通常プランのみ|月合計7GBを使うと速度制限がかかる
- au 4G LTEのみ|ギガ放題プランであっても月合計7GB使うと速度制限がかかる
1. ギガ放題プラン|3日で合計10GB使うと速度制限がかかる
3日間で10GB以上を利用した場合の速度制限についてまとめると、下記の通りです。
制限としては非常にゆるく、10GBを超えてしまった場合でも制限は翌日の夜の18時頃〜翌2時の8時間のみで、それ以降は制限が解除されます。
制限速度も1Mbpsなので、YouTubeの標準画質の動画なら問題なくみることができます。
10GBでどれくらいのことができるのか、スマートフォンとパソコンの場合でそれぞれまとめました。
通常利用であれば、全く心配はいりませんね。
ただし、次のような利用については気をつけてください。
一発アウト!10GBを一瞬で超える3つの使い方
- 高画質動画視聴|約1時間でアウト
- 動画つきのテレビ会議|約90分でアウト
- 10GBを超えるファイルのダウンロード|1発アウト
他に、オンラインゲームや株トレードなども通信量が大きいですので、上記の使い方をする場合はWiMAX2+をメインで使うのは避けたほうが良いでしょう。
2. 7GB通常プランのみ|月合計7GBを使うと速度制限がかかる
「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が7GBを超えた場合に、通信速度を128kbpsに制限され、通信速度の制限は、翌月1日に順次解除されます。1日のどのタイミングかは具体的な記載はありません。
3. au 4G LTEのみ|ギガ放題プランであっても月合計7GB使うと速度制限がかかる
au 4G LTEを用いたハイスピードエリアプラスモードの「合計7GB」は、WiMAX2+回線の通信量も加算される点については注意しましょう。「WiMAX回線で速度制限がかけられたら、ハイスピードエリアラスモードに切り替えればいいや」と考えて購入しても速度制限は解除されません。
原因3. サービスエリアの範囲外だから繋がらない
まずは使っている場所が対象エリア内かどうか、「UQ WiMAX」公式ページの「ピンポイントエリア判定」を使いましょう。
- ピンポイントエリア判定: http://www.uqwimax.jp/area/
使い方は2STEPの手順で、簡単です。
上記URLから、①サービスエリアマップ内の「住所、フリーワードから検索」をクリックします。
ピンポイントエリア判定を選び、②「住所を入力する」に住所を入力するだけです。
すると、次のような画面がでてきます。
「◯」「△」「×」の三段階での評価となります。
「×」の場合は諦めるしかありませんが、「△」の場合は問題なく使えるケースがほとんどです。
エリア内にも関わらず繋がらない場合は、次章で解説する「置く場所」「他の電波との干渉」が原因かもしれません。
万が一自分の居るところがエリア外だった場合は解決策としては1つかありません。
- au 4G LTEを使った「ハイスピードプラスエリアモード」を使う
ただし、WX04を除くWXシリーズでは対応していませんので、その場合は使えません。
ハイスピードプラスエリアモード切り替え手順 ※Wシリーズの場合
- 1. ホーム画面で [ 設定 ] をタップします。
- 2. [ 通信設定 ] → [ 通信モード設定 ] の順にタップします。
-
- 3. 下段[ ハイスピードプラスエリア ] をタップするとこの画面が出てきます。※当月は1005円料金発生
これで終了です。これでダメなら部屋の中を歩き回り、何とか繋がるところを探していきます。
あるいは気の長い方は「おきかせください。WiMAXのエリアについて」で要望を出しましょう。
重要!ハイスピードプラスエリアモードを利用する際の注意点
- 当月内は追加料金がかかる(プロバイダによりますが、1000円前後です)
- 当月内は「ハイスピードモード」に戻すことができません
- 当月内は速度制限が7GBになり、越えると128kbpsの速度制限がかかります。
原因4. 置く場所が悪いから繋がらない
WiMAXはルーターの置く場所を3cm動かしただけでも電波強度が弱→強になるケースがあります。
WiMAX使用電波の特徴
- WiMAXの電波は「まっすぐに速く進む」のみで、回り込めず障害物に弱い
- 「プリントアンテナ」内臓のため、バッグなど何かに覆われると弱い
電波の特徴を考えると、置き方のポイントは非常にシンプルで、下記の通りです。
「窓際、高い位置、通信対象との間に障害物がない、本体は覆わない」
原因5. 他の電波と干渉しているから繋がらない
Wi-Fiでの通信は他のWi-Fi、Bluetooth、電子レンジなど各種電波の干渉を受ける性質があり速度低下の原因になります。
こんな環境で使っていませんか?
- オフィスビル・マンション等の集合住宅
- Wi-Fiスポット
- カフェなどスマホ等が多い混雑した場所
電波の干渉があるかも…そんな時は、簡単で非常に効果の高い解決策があります。
- 802.11ac(5GHz)の電波帯を使用する
実はWiMAX端末で使える電波は2種類あり、初期設定は2.4GHzですが5.0GHzに変更することで電波干渉による速度低下を解決することができるのです。
2つの大きな違いとして、5GHzは基本的にルーターでしか使われないため干渉が起きにくいです。
5GHzモードはあまり知られておらず初期設定ではオフになっておりますが簡単に設定が可能です。
Wシリーズの場合
- タッチメニューの「設定」>「通信設定」>「Wi-Fi設定」より設定
WXシリーズの場合
- クイック設定Webで5GHz帯の「使用する」にチェックを入れる
- 端末のディスプレイを通常表示にしてからSELECTボタンを押す
- メニューの「無線LAN帯域切替」を表示させ、SETボタンを押す
- SELECTボタンを押し、「5GHz(屋外)」または「5GHz(屋内)を選択し、SETボタンを押す
以上で終了です。私の場合は、オフィスビルにて15.3Mbppsから28.1Mbpsまで改善しました。
原因6. 利用機器の通信性能が低いために繋がらない
利用機器側のWi-Fiモジュールの性能が低いとどんなにWiMAXが頑張っても速度は上がりません。
この場合、WiMAXルーターをUSBまたLANケーブル直接つなぐと速度が上がるケースがあります。
ちなみに、USBケーブルよりもLANケーブルで接続した方が約1.5倍の通信速度を実現できます。
原因7. パソコン側のセキュリティ設定で繋がらなくなった
「google」「youtube」「wikipedia」などはつなげるけど、他のサイトやアプリには繋がらない。そういった場合、多くはこの原因となります。
本章は下記理由から割愛しました。
- セキュリティに関する知識がないと自分で設定を変更することは危険であること
その代わり、サポートを求めれば解決する可能性が高い窓口を紹介します。
- あなたが契約しているWiMAXのサポート窓口
- あなたが使っているパソコンやスマホの販売店
- あなたが使っているセキュリティソフトのサポート窓口
Webサイトによっては、「セキュリティソフトを無効にしましょう!」「ファイヤーウォールを無効にしましょう」と書いているところもありますが、不慣れな方がやるには危険すぎます。
必ずサポートを受け、ご自身ではいじらないようにしましょう。
3. 繋がらない・遅くなったWiMAXをパラボラアンテナで最速化
パラボラアンテナをつくることで、速度を最大4.4倍できることを『WiMAX速度が4.4倍!1分で作れるパラボラアンテナの全て』で解説しています。
ボウルを使ったパラボラアンテナと、そうめんのざるにアルミホイルを被せた改良版パラボラアンテナで比較した場合、下記の通り速度が変化しました。
パラボラアンテナは3分で作れますので、ぜひ試してみてくださいね。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
WiMAXが繋がらない、通信障害が起きたのでは、と感じている方はまず下記をぜひお試しください。
- Step1. 本当にWiMAXが繋がらなくなったのかを確認する
- Step2. WiMAXと機器(スマホやパソコン)を再起動する
- Step3. 通信モードを5GHzに切り替える
それでも解決しなければ、ご紹介したそれぞれの方法を試して見ましょう。
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