
速度の速いポケットWi-Fiが欲しいけど、実際にどれくらいの速度が出て、どのポケットWi-Fiを買えばいいのか悩んでいませんか?
各社で下図のように最大下り通信速度を公表していますが、実はあまり意味はありません。
このページでは、なぜこの数値が意味がないのかと、実際に各社のポケットWi-Fiを都内の室内外・山手線を使って実測した結果など、しっかり速度が出て後悔のないポケットWi-Fi選びのための情報を下記の流れでご紹介します。
- 各社公表の最大下り通信速度はあまり意味がない
- 5社のポケットWi-Fiを実際に速度を計測して比較
- 速度制限の条件も重要
- 対応エリア比較
- その他の要素も比較した結果:「UQ WiMAX」が一番おすすめ
- ベストなポケットWi-Fi『WiMAX』をお得に契約するための全手順
- ポケットWi-Fiの速度に関するQ&A
すべて読めば、しっかり速度が出て後悔のないポケットWi-Fiを購入することができます。
1. 各社公表の最大下り通信速度はあまり意味がない
ポケットWi-Fiを提供している会社は大きく5社ありますが、各社の最新の端末を比較したのが下記の表です。
「下り最高通信速度 788Mbps」などすごい数字が並んでいますが、この数値にあまり意味はありません。
- 理論値で実際に出ないから
- 高速通信のエリアが限られている
- このレベルの数値は必要ないから
最高速度を気にすべきではない理由をご紹介していきます。
理由1. あくまでも理論上の値
まず、この数値はただの理論上の値であって、実際にはこのレベルの速度が出るのは数々の好条件が揃っているときだけだからです。
公式サイトには、必ずどの会社にも小さく注が振られています。下記はdocomoの例です。
あくまでも「最高の環境が揃えば、技術的にはこれくらい出るよ!」という数値なので、一つの参考程度にしましょう。
理由2. 高速通信のエリアが限られている
実はこの最大速度が出るエリアは限られています。
首都圏の一部エリア以外は当面は対象外ですので、やはり参考程度にしたほうがよいでしょう。
理由3. このレベルの数値は必要ないから
また、仮にこのレベルの速度が出る必要性もあまりありません。
上記は、「Youtube」が公式発表している動画に対して必要な通信速度の目安です。
普段、あなたがyoutubeを利用している際にはデフォルトでフルHDの画質なので、5Mbpsあれば視聴が可能です。
もちろん、5Mbps以上の速度が出れば、動画を先に読み込んでくれるので便利ではありますが、600〜700Mbpsの速度が必要かといえば疑問です。
2. 5社のポケットWi-Fiを実際に速度を計測して比較
前述した通り、各社が公表している「最高速度」に騙されてはいけません。
「最高速度」はただの理論値であって、実際に利用者として使えなければ意味がありません。
そこで、室内・室外・電車内の計3箇所で各ポケットWi-Fiの速度を測定してきました。
※2018年11月に実測した情報です。
有名なスピードテストアプリ「Speedchecker」を利用しました。
結論、どのポケットWi-Fiも、昨年に計測したときよりも着実に速くなっており、ますます使い勝手がよくなってきたなと実感できました。
※「UQ WiMAX」と「au」は、利用している回線も機種も同じですので、今回は「UQ WiMAX」で契約したポケットWi-Fiのデータで検証しています。
計測結果をまとめたものが、下記です。
結論としては、「UQ WiMAX」「au」が非常に安定した結果を残しているという印象です。
計3回の実測結果と合わせて、各社のポイントをまとめました。
- 「UQ・au」:安定して高い数値
- 「Y!mobile」:常にあと一歩惜しい数値
- 「ソフトバンク」:ムラがあるが速いときはとても速い
- 「docomo」:安定しているが、室外だとムラがある
※下記は、実際の3回計測した数値の内訳です。
たしかに他の利用者の口コミを探してみても、下記のようなものが見つかったのでこのような傾向はあるのかもしれません。
3. 速度制限の条件も重要
たとえ速度が速くても、使い過ぎることでまったく使い物にならないレベルで速度制限をすぐに受けてしまう会社もあります。
会社によって大きく変わってくるので、5社の月間通信量と速度制限の条件、制限時の通信速度を下記に比較しました。
(1)無制限プランではない場合の違い|5社すべて共通で速度制限が厳しい
どの5社であっても無制限プランでない場合は、契約時に決めた月間データ容量(7GBなど)を超えてしまうと128kbpsというほぼ使い物にならないレベルの速度制限を受けてしまいます。
特に注意なのが『SoftBank』で、無制限プランでなくても「3日合計で1GB使うと、128kbpsの速度制限」があります。
なので、迷ったら基本的には無制限プランを選択しておけば、いかなる状況でも安心なのでおすすめです。
※docomoは、3日で○GBというような短期制限はありませんが、料金が高いのでおすすめしません。(詳しくは、後述します)
(2)無制限プランありの3社の違い|『Y!mobile』『au』『UQ WiMAX』
2017年5月5日をもって、『Y!mobile』『au』『UQ WiMAX』の3社はほぼ横並びの無制限プランになりました。
旧:3日で3GBを使うと、128kbpsに通信速度を制限(ほぼ使えない)
新:3日で10GBを使うと、1Mbpsに通信速度を制限(youtubeが視聴可能な速度)
上記の「1Mbps」はYoutubeの動画を標準画質で見れるぐらいの速度なので、「Y!mobile」「au」「UQ WiMAX」は制限を受けても快適に使い続けることができます。
※『au』と『UQ WiMAX』の違い
実は、上記の通り「au」「WiMAX」は提供サービス自体は同じなのです。
ただし後述しますが、「UQ WiMAX」にはプロバイダをしっかり選べば3万円以上の割引を受けられるので、そちらを確実におすすめします。
速度制限の条件まとめ
無制限プランが選択できる「UQ WiMAX」「au」「Y!mobile」の速度制限条件は同じです。
3日で10GB使ってしまうと、実質1Mbpsに制限されます。
ただし、この速度はyoutubeが標準画質で視聴できるレベルなのであまり心配はないでしょう。
※無制限プランではない場合は、決められた容量まで使ってしまうと、使い物にならないレベルまで速度制限があかかるので注意しましょう。
4. 対応エリア比較
速度が出て、速度制限の条件がゆるくても、利用できるエリアが狭かったら意味がありません。
結論から言うと、通信エリアに各社対応は広く五十歩百歩というところですが、強いて言えば「docomo」が一番広いという印象です。
実際にいろいろな観点で比較してみました。
(1)サービスエリアマップでの比較
各社が公表しているサービスエリアマップを比較してみました。
濃く塗られているところが利用できる場所なので、ざっくりですが比べてみると「SoftBank」がやや広いなという印象です。
ただ、各社同じように見えて、注意が必要なのは「Y!mobile」です。
実は、「Y!mobile」の無制限プランでは濃い青で塗られているところしか使えません。
つまり、拡大した図で比較してみると、半分くらいしか利用できないことがわかります。
(2)実際に利用してみての感想
出張のついでに様々な都道府県で接続をテストしてみましたが、室内・室外においては、各社つながりやすいという印象です。
ただし、山間部・地下鉄においては、つながらない場合も多いです。そういったエリアで、docomoだけつながりやすいというケースが多くありました。
※「UQ WiMAX」「au」も無制限プランの範囲外となりますが、「au 4G LTE(ハイスピードエリアモード)」に切り替えることで山間部・地下鉄でもつながりやすかったです。
「au 4G LTE (ハイスピードプラスエリアモード)」とは、主にWiMAX回線が通っていないエリアで使われるモードで、「au 4G LTE回線」を使用して通信が可能になります。
利用した月は1,005円の費用がかかるデメリットがあるのであまりおすすめしませんが、タッチパネルから簡単に切り替え操作ができて、電波が弱いエリアへの出張や旅行など万が一のときに非常に重宝するモードです。
「Y!mobile」「SoftBank」は、どちらも圏外になりがちで弱いのかなという印象を受けました。
「実質速度」の実験結果も踏まえると、安定して通信したいのであれば「Y!mobile」「SoftBank」は避けるのが無難でしょう。
5. その他の要素も比較した結果:「UQ WiMAX」が一番おすすめ
ポケットWi-Fiを提供する全5社を「実質速度」「対応エリア」だけでなく、下記の要素も考慮に入れて検討する必要があります。
- データ容量
- 実質月額料金
- 契約期間
そして、上記の6つのポイントで徹底比較した結果が以下の表です。
赤枠の部分は、先程検討しましたね。
その他の要素も考えると、総合的には「UQ WiMAX」がおすすめです。
この章では、データ容量、実質月額料金、契約期間を1つずつ検討していきます。
※「機種」は最新のものを選べば、各社で大きく差は出ない
携帯の場合、iPhoneにするかXperiaにするかで大きく性能が変わってきますが、ポケットWi-Fiの場合は各社の最新型を選べばほとんど性能に変わりはありません。
実際にスペックを比較したのが下記です。
結論としては以下の通り。
- 「最高通信速度」:各社ほぼ横並び
- 「バッテリーの持ち」:『docomo』UQ WiMAX』がリードだが、大差ない
- 「操作性」:各社変わらない
どういうことか簡単に説明していきますね。
(1)「下り最高通信速度」:各社ほぼ横並び(※この数値自体、あまり意味はない)
「下り最高通信速度」に関しては、「docomo」「SoftBank」「Y!mobile」の3社が一歩リードですが、数値にほぼ横並びといっていい数字です。
そもそも、この数値自体は理論上の最高値なのであまり意味がないので、気にする必要はありません。
「実際にどれだけの速度が出るのか」という方が重要で、この点に関しては、後ほど実測したデータをご紹介しますのでご参考ください。
(2)「バッテリーの持ち」:各社ほぼ横並び
バッテリーの持ちに関しては、「docomo」「UQ WiMAX」が2時間強、「ソフトバンク」「Y!mobile」よりも長持ちという性能になっています。
ただし、外出先で10時間も連続で通信することもないと思いますので、こまめに充電すれば不自由することもないレベルでしょう。
(3)「操作性」:各社変わらない
全機種とも操作したことがありますが、どれも操作自体は簡単で、誰でも使えます。
なので、どうしてもこのデザインがいいというのがなければ、次章移行の会社の比較でポケットWi-Fiを決めるべきです。
比較1. データ容量|毎月たくさん使っても大丈夫か?
第2のポイントとして、月間データ容量のプランが「無制限」で使えるかどうかはとても重要です。
どういうことかというと、各社のポケットWi-Fiデータ容量に関しては下記の2パターンあります。
- 月に5GB、7GBなどデータ容量が制限されるプラン(携帯料金と同じ)
- 月のデータ容量に制限がない(無制限)のプラン
無制限プランにもデメリットはありますが、速度制限がかかってしまうとストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったら無制限にするのがおすすめです。
なので、ポケットWi-Fiを選ぶ際は、「自分が無制限で使いたいかどうか」「どの会社が無制限プランを提供しているのか」の2点を確認しましょう。
無制限で使えるのは『au』『Y!mobile』『UQ WiMAX』の3社
ここで5社の月間通信量を比較すると、月間通信量が無制限で使えるのは、「UQ WiMAX」「au」「Y!mobile」の3社です。
docomoとSoftbankは、データ容量が決まったプランしかないので注意しましょう。
※2021年2月最新情報:自分の携帯が「docomo」「SoftBank」の方へ
いま自分が「docomo」「SoftBank」をお使いの方は、契約している携帯電話のデータ容量をポケットWi-Fiとシェアできるサービスを利用することができます。
このプランを利用すれば、「docomo」で30GB、「SoftBank」で100GBまで、それぞれデータ容量を利用することができます。
ただし、このプランはUQ WiMAXやY!mobileの無制限プランと比較すると、コスパが悪いのでおすすめしません。
詳しくは後述します。
無制限プランにすべきか悩んでいる方へ
7GBというのがポイントになります。 データ容量7GBの基準は、下記の通りです。
繰り返しになりますが、速度制限がかかってしまうとストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったら無制限プランにするのがおすすめです。
比較2. 実質月額料金|初期費用や割引を含めた実質的な金額は安いか?
私が住んでいるのは地方になるので、電波が届くか届かないかで選ぶしかなくてdocomoにしました。エリアも速度もそんなに不満はないんですけど、料金だけが…docomoユーザーならセット割引があるとかもう少し安くならないですかね…
高い料金を払えばたくさん使えるのは当然の話なので、いかに安い料金でたくさんのデータ量が使えるのか知りたいところです。
通信会社別の「月額料金」と「月間通信量」、「携帯利用者割引」は下図の通りです。
※契約期間をふまえたキャンペーン適応後の税抜き価格です
(1)docomoだけは異常に高い
docomoは月間5GBのデータ容量プランがありますが、他社と比較して3000円程度も割高です。
「docomoユーザーだから割引」というキャンペーンもないので、価格面ではおすすめは難しいです。
(2)UQ WiMAXだけ圧倒的に安い
月額料金と月間通信量に関して、一番お得なのは、UQ WiMAXです。
「UQ WiMAX」にはプロバイダ(販売代理店)による割引があるので、自分がどの携帯会社を使っていても最安です。
たとえば『GMOとくとくBB』というプロバイダからの購入であれば、11ヶ月後に約3万円のキャッシュバックと月額割引が受けられたりします。
・携帯電話各社によるセット割
「UQ WIMAX」「au」と「SoftBank」に関しては、自分がその会社の携帯を使っていれば、お得になります。
- UQ WiMAX・au:「auスマートバリューmine」
- SoftBank:「新Wi-Fiセット割」
月々1,000円ほど、持っている携帯電話の料金から割引を受けることができます。
「UQ WiMAX」に関してはキャッシュバックと併用できるので、auユーザーはさらにお得になります。
注:「UQ WiMAX」には携帯電話はありませんが、auユーザーであれば割引あり
WiMAXを契約する場合も、auユーザーであれば「auスマートバリューmine」の割引を受けることができます。なので、ポケットWi-Fiでauを選ぶ理由は特にないかと思います。
参考:各社料金の内訳
5社におけるおすすめ機種の実質月額費用の内訳をまとめました。
(1)UQ WiMAX(端末名:W05、プロバイダ「GMOとくとくBB」)
端末代 | 0円 | W05の端末代は0円。残債の請求もなし。 |
初期費用 | 3,000円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,263円 | ギガ放題(無制限プラン)の料金 1〜3ヶ月までは3,609円 |
キャッシュバック | -34,050円 | GMOとくとくBB(2018年11月) |
契約期間の合計料金(2年) | 69,300円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 34,650円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 2,887円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
(2)au(端末名:W05)
端末代 | 28,080円 | UQ WiMAXと異なり、W05の端末代がかかる。 月々割引があるので実質0円だが、残債も請求されるという落とし穴。 |
初期費用 | 3,000円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,380円 | 「WiMAX 2+ フラットfor DATA EX」(無制限プラン)の料金 |
月額割引 | -1,083円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | au契約の場合は、UQ WiMAXと異なりキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 108,128円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 54,064円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 4,505円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
(3)Y!mobile(端末名:603HW)
端末代 | 38,333円 | 603HWの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、3年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,000円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,378円 | Pocket Wi-Fiプラン2(さんねん):3,695円 アドバンスオプション(無制限プラン):683円 |
月額割引 | -1,065円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | Y!mobileでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(3年) | 160,601円 | 3年契約のため、3年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 53533円 | 3年合計料金 ÷ 3 |
実質月額料金 | 4,461円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
(4)SoftBank(機種:601HW)
端末代 | 39,333円 | 601HWの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、3年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,000円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 8,900円 | Wi-Fiルータープラン:1,400円 データシェアプラス:500円 ウルトラギガモンスター データ定額 50GB:7,000円 |
月額割引 | -1,092円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | SoftBankでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 229,725 円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 76,575 円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 9,572円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
(5)docomo
端末代 | 24,600円 | N-01Jの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、2年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,000円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 9,400円 | データプラン(ルーター):1,200円 mopera U:200円 ウルトラデータLLパック(30GB):8,000円 |
キャッシュバック | なし | docomoでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 228,600円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 114,300円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 9,525円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
実質月額料金についてのまとめ
「UQ WiMAX」がキャッシュバックを入れると月々1,500円くらい安い上に、無制限プランなのでおすすめです。
他はどんぐりの背比べという印象です。
比較3. 契約条件|「契約期間」に罠はないか?
結論から言うと、Y!mobileだけ3年契約なので注意が必要です。
3年契約にしてしまうと、3年ごとに自動更新されてしまうため、解約できるタイミングが3年に1回しか来ません。
37ヶ月目、73ヶ月目、109ヶ月目をピンポイントに狙って解約手続きをしないと、解約違約金(9,500円〜)を支払わなければなりません。
だからといって、料金が大幅に安くなるなどのメリットはありません。
さらに、同じルーターを3年間使い続けなければならないのも、3年プランをおすすめできないポイントです。
2年も経てば、スペックが格段に向上した新しいルーターが発売されています。
下記は、発売時期が2年離れているルーターを比較した表です。
下り最高通信速度は3倍以上、バッテリーの持ちも大きく改良されています。
また、バッテリーの持ちが悪くなったり、故障したら修理代がかかるなど、同じ機種を長時間使うのはデメリットが多すぎておすすめできません。
2年契約プランで申し込み、2年たったら一旦解約し、再度新しい機種で申し込みなおすのが最善の方法です。
契約期間内に解除すると何が起こるの?
各社の契約解除料に加えて、ルーター端末の残債が請求されます。
例えば、Y!mobileを1年(12ヶ月)で解約してしまうと、下記の金額が請求されます。
- 24ヶ月分の残債:25,555円
- 契約解除料:9,500円
- 合計:35,055円
なので、3年契約は避けるとともに、一度契約したら更新月まで長く使い続けるようにしましょう。
契約条件まとめ
「Y!mobile」は3年契約なのでおすすめしません。
2年契約プランで申し込み、2年たったら一旦解約し、再度新しい機種で申し込みなおすのが最善の方法です。
結論:ポケットWi-Fiなら「WiMAX」がベスト
下記の理由から、ポケットWi-Fiは「WiMAX」がベストです。
- 「実際の速度」が速い
- 「無制限」でデータ容量が使える
- 「速度制限」がかかりづらい
- 「コストパフォーマンス」が一番高い
- 「操作」が簡単
価格も他のサービスと比較しても最安値で、2021年2月現在、ポケットWi-Fiの中でただ一つの選択肢と言って良いでしょう。
6. ベストなポケットWi-Fi『WiMAX』をお得に契約するための全手順
5社のポケットWi-Fiを比較した中で、最もおすすめなのはWiMAXです。
しかし、WiMAXを契約する上でもコツがあり、それを知らないと「3万円損してしまった…」「なんかこの機種は使いづらい…」など後悔するので必ず抑えておきましょう。
そうならないための簡単な契約手順をわかりやすくまとめました。
6-0. WiMAXは3ステップで決める
WiMAXを申し込むために、下記3点を決めなければなりません。
- 契約プランを決める
- 機種を決める
- プロバイダを決める
それぞれ結論からいうと、契約プランは「ギガ放題」、機種はW06、プロバイダは『GMOとくとくBB』を選びましょう。
※申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず公式ページから申し込みましょう。
『GMOとくとくBB』: https://gmo.jp/
また電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
順番に解説します。
6-1. 契約プランを決める
プランは「通常プラン3670円(税抜)」か「ギガ放題プラン4350円(税抜)」で選びます。
- 通常プラン:データ量が月間7GBを超えると128kbpsの速度制限がかかります
- ギガ放題プラン:データ量の月間制限がないため制限を気にせずインターネットを楽しめます
どちらのプランにすべきか悩んでいる方へ
7GBというのがポイントになります。 データ容量7GBの基準は、下記の通りです。速度制限がかかってしまうとストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったらギガ放題にするのがおすすめです。
6-2. 機種を決める
Wi-Fiルーターは主に6機種から選ぶことができますが、結論としては「W06」が圧倒的に優れており、具体的には以下4つの理由から間違いなくおすすめです。
- 通信速度が最速(558Mbps、LTE利用で867Mbps)
- 格段につながりやすい
- 「au 4G LTEモード」に対応し、万が一のときも高速通信が可能
- 上り通信速度が速く、画像アップロードなども高速
※2020年3月以降、KDDIにより最新機種「W07」のサービス提供が開始される予定ですが、法人向けサービスなので、個人で契約することができません。
上記のポイントをひとつずつ簡潔にご紹介します。
※スペック比較表
ポイント1. 通信速度が最速
「W05」が発売されたときにも大きな進化だと感じた点ですが、下り最大通信速度が558Mbps(有線接続の場合1237Mbps)と現存するどのポケットWi-Fiと比較しても最速です。
WiMAXは当然ながら通信速度が最重要なので、この時点で選択肢は「W06」に絞られます。
「WX06」や「WX05」を選んでしまうと、118Mbpsも最高速度が遅くなってしまいます。
ポイント2.格段につながりやすい
「W06」は、基地局からの電波を受信する性能と、接続端末へ電波を送信する性能の両方が向上しており、つながりやすさが大幅に上がっています。
前代機種の「W05」にはない、以下の2つの機能が備わっているからです。
- 高性能ハイモードアンテナ
- TXビームフォーミング
WiMAXで最も重要な通信速度が20%程度向上することが期待できるため、大きな進歩といえます。
高性能ハイモードアンテナ
高性能ハイモードアンテナを搭載することで、基地局からの電波を受信する性能を高め、通信速度を20%程度改善しています。
建物の中の窓から遠い場所など、これまで繋がりづらかった場所から繋がりやすくなります。
TXビームフォーミング
TXビームフォーミングは、接続端末へ電波を送信する性能を高め、通信速度を20%程度改善できる機能です。
通常は放射線状に発信される電波を、接続する端末の位置を自動検知して、その方向に集約して発信します。
「WX05」にも同様の機能が搭載されていますが、クレードルに設置した状態でのみ有効でした。
「W06」はクレードル不要で、この機能を使うことができます。
ポイント3. 「au 4G LTEモード」に対応し、万が一のときも高速通信が可能
何ができるかというと、「au 4G LTE (ハイスピードプラスエリアモード)」というauのLTE網を利用したより広域をカバーした通信を利用でき、最高速度867Mbpsの高速通信が可能です。
「au 4G LTE (ハイスピードプラスエリアモード)」とは 主にWiMAX回線が通っていないエリアで使われるモードで、「au 4G LTE回線」を使用して通信が可能になります。 利用した月は1,005円の費用がかかるデメリットはありますが、タッチパネルから簡単に切り替え操作ができて、電波が弱いエリアへの出張や旅行など万が一のときに非常に重宝するモードです。
ポイント4. 上り通信速度も大幅アップ
あまり馴染みのない用語かもしれませんが、「上り最高速度」も最新機種WX06や前代機種のW05と同様、それ以外の機種よりも2.5倍と大幅に速いです。
- W06・WX06・W05:上り最大75Mbps
- それ以外:上り最大30MBps
※「上り速度」とは簡単に言うと、写真や動画のデータをWEB上にアップロードする際の速度です。WEBの閲覧などは「下り速度」と言い、ポイント1で説明した速度のことです。
上り速度が向上することにより、写真や動画のアップロードが高速化しているので、InstagramやFacebook、Twitter、Youtubeで投稿する際に、よりサクサク快適に利用することができます。
今までなかなか改善されなかったら上り速度が、「W06」「WX06」「W05」では2.5倍と大幅に向上しています。
クレードル・USBケーブルは同時購入すべきか?
クレードル(WiMAXを充電する台のようなもの)とケーブルは同時購入が可能ですが、高いので公式ページで購入する必要はありません。
クレードルはそもそも購入しても使わない人が多いですが、必要だと感じたらAmazonで「WiMAX クレードル」と検索すれば3,000円前後で手に入ります。
6-3. プロバイダを決める
申し込み先のプロバイダによって、キャッシュバック額が約3万円ほど変わるため、しっかりプロバイダを比較して申し込みましょう。
次の項目でまとめる表で、一番安いプロバイダはどこか比較していきます。
実質月額料金はどこが安いか
選ぶプロバイダでWiMAXの速度やサービス自体は一切変わらないため、キャッシュバックを含めて3年間使った場合のトータル費用がどれだけ安いかを確認しましょう。
なぜなら、「月額料金」を見せかけで安くして、『付帯サービス料金』などで水増ししているプロバイダもあるからです。
下記の表では、「データ通信容量の実質無制限プラン」に絞って、WiMAXのプロバイダと機種の組合せの「1ヶ月あたりの実質費用」を比較しました。
※2021年2月現在、安い順に上位9位をピックアップして記載しています。
※実質費用 = 登録料 + 初月料金 + その他費用 + 月額料金×36 + 端末代 - キャッシュバック - その他割引
←スマホの場合は左右にスクロールできます→
順位 | プロバイダ名 | 1ヶ月あたりの実質費用(円) | 契約期間 (年) | 機種 | キャッシュバック金額(円) | |
ギガ放題 | 通常プラン | |||||
1 | GMOとくとくBB | 3,513 | 2,912 | 3 | W06 | 28,800 |
2 | GMOとくとくBB(月額割引) | 3,581 | 2,980 | 3 | W06 | 3,000 |
3 | DTI | 3,606 | 3,459 | 3 | W06 | 0 |
4 | Broad WiMAX | 3,646 | 3,013 | 3 | W06 | 0 |
5 | ASAHIネット | 3,959 | 3,501 | 3 | W06 | 0 |
6 | So-net | 4,018 | 3,379 | 3 | W06 | 0 |
7 | dis | 4,366 | - | 3 | W06 | 0 |
8 | UQ WiMAX | 4,407 | - | 2 | W06 | 0 |
9 | BIGLOBE | 5,018 | - | 3 | W06 | 17,000 |
比較すると、『GMOとくとくBB』が上位2通りを独占しており、一人勝ちしている状況です。
その中でも実質月額料金が最もお得に使える、28,800円のキャッシュバック特典で申し込みましょう。
なお、機種は「W06」を選んでいますが、下り最大通信速度が867Mbps(有線接続の場合1,237Mbps)と現在手に入るどのポケットWi-Fiと比較しても最速であり、最も優れた端末です。
「W07」は法人契約のみ取り扱い
KDDIは法人向けサービスとして、「Speed Wi-Fi NEXT W07」を取り扱っています。
しかし、個人で契約することはできないため、実際に手に入るWiMAXの中で最もおすすめの機種は「W06」です。
お得な契約期間は「3年間」
2018年12月より主要プロバイダの契約プランが、「2年間」から「3年間」に移行しました。
また、2019年10月以降は「1年間」のプランが登場しています。
しかし、以下の表の通り、料金条件が良く、最もお得にWiMAXを使うことができるのは、「3年間」の契約プランです。
プラン | au 4G LTE | 機種代金割引 |
3年 | 無料 | 有 |
2年 | 有料 | 有 |
1年 | 有料 | 無 |
GMOとくとくBBで申し込む際の唯一の注意点
一点だけ、申し込み前に知っておくべき注意点があります。
それは『ある手続きを忘れてしまうとキャッシュバックが1円も受け取れない』という注意点で、何も知らずに購入してしまうと、キャッシュバックが受け取れず、高くついてしまいます。
キャッシュバックを受け取るための手続きって?
手続きといっても簡単で、「契約11ヶ月目にGMOから送られる「口座情報登録メール」から1ヶ月以内に振り込み口座を登録する」だけです。
簡単ですが、手続きを忘れると、キャッシュバックは一切もらえず、救済措置はありません。
『GMOとくとくBB』に限らず、全てのプロバイダで同様の手続きが必要になるため、上記だけは必ず覚えておきましょう。
なぜGMOはキャッシュバックがこれだけ高いのか?
『GMOとくとくBB』はWebでの集客に特化しているため、人件費や事務所費用を安く抑えることができます。そのため、削減した費用をそのまま購入者にキャッシュバックすることができています。
また『GMOとくとくBB』の運営元であるGMOインターネット株式会社はネットでの販売代理店の中でも最大手です。最大手のため月間の販売台数も多く、WiMAX本家からの販売奨励金をたくさんもらっており、ネット販売代理店の中でも最高レベルのキャッシュバックを実現しているという背景があります。
プロバイダ選びについて|まとめ
プロバイダ選びについては重要なので長々と書いてしまいましたが、要点を下記にまとめます。
- キャッシュバック金額を含めた「実質月額料金」で比べる
- 2021年2月現在、『GMOとくとくBB』(https://gmo.jp)が最もお得
- 購入後11ヶ月目にキャッシュバック振込指定口座の確認メールが届くので、キャッシュバック受け取りの手続きを忘れずに行う
ポイント
申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず公式ページから申し込みましょう。
GMOとくとくBB「キャッシュバック」キャンペーン:https://gmo.jp/
電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。
理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。
必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
7. ポケットWi-Fiの速度に関するQ&A
7-1. 自分のエリアが入るのか心配…
ご自分の自宅や職場、よく行く場所などで使えるエリアなのか、またどのくらい高速で通信できるのかを下記のリンクで判定をして比較してみてください。
7-2. ポケットWi-Fiの速度が遅い場合、どうすれば速度は上がる?
基本的には、下記の2つを試してみましょう。
(1)置く場所を変える
ポケットWi-Fiはルーターの置く場所を3cm動かしただけでも弱→強になるケースがあります。
電波の特徴を考えると、置き方のポイントは非常にシンプルで、下記の通りです。
「窓際、高い位置、通信対象との間に障害物がない、本体は覆わない」
(2)802.11ac(5GHz)の電波帯を使用する
電波の干渉があるかも…そんな時は、簡単で非常に効果の高い解決策があります。
- 802.11ac(5GHz)の電波帯を使用する
実はWiMAX端末で使える電波は2種類あり、初期設定は2.4GHzですが5.0GHzに変更することで電波干渉による速度低下を解決することができるのです。
2つの大きな違いとしては、5GHzは基本的にルーターでしか使われないため干渉が起きにくい事です。
5GHzモードはあまり知られておらず初期設定ではオフになっておりますが簡単に設定が可能です。
Wシリーズの場合
- タッチメニューの「設定」>「通信設定」>「Wi-Fi設定」より設定
WXシリーズの場合
- クイック設定Webで5GHz帯の「使用する」にチェックを入れる
- 端末のディスプレイを通常表示にしてからSELECTボタンを押す
- メニューの「無線LAN帯域切替」を表示させ、SETボタンを押す
- SELECTボタンを押し、「5GHz(屋外)」または「5GHz(屋内)を選択し、SETボタンを押す
以上で終了です。私の場合は、オフィスビルにて15.3Mbppsから28.1Mbpsまで改善しました。
その他の方法については、「WiMAX通信速度が遅いときの7つの原因と正しい解決方法」を御覧ください。
まとめ
ポケットWi-Fiを納得して選ぶお役に立てたでしょうか?
この記事のまとめとして、WiMAXの契約をされる場合、2021年2月現在、契約プラン・機種・プロバイダは下記が一番おすすめです。
- 料金プラン:ギガ放題
- 機種:W06
- プロバイダ:『GMOとくとくBB』
※KDDIより最新機種「W07」のサービスが提供されていますが、法人向けサービスなので、個人で契約することができません。
上記の内容で契約をして、お得にモバイルWi-Fiを手に入れましょう!
ポイント
GMOとくとくBB「キャッシュバック」キャンペーン:https://gmo.jp/
申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず公式ページから申し込みましょう。
電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。
理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。
必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
(※当サイトへの情報の掲載には細心の注意を払っておりますが、情報を利用・使用するなどの行為に関連して生じたあらゆる損害等について一切責任を負いません。サービス内容が突然変わる可能性もあるため、最後は必ずご自身で契約内容をご確認下さい)